ブラジルのレアル(ブラジル通貨名)が下がったまま安定して久しい。
今はだいたい1レアル20円くらいといったところだ(2022/1/21現在)
なんでいつもブラジルで普通に生活してる日本人には全然役に立たない情報ばかり書いてるくせに急にこんなことを書きだしたのかと言えば、
真面目なブラジルの情報発信ブログを書こうと心を入れ替えた
という気はさらさら無く、
ブラジルのお金で気になることがあったからだ。
こちらのお金、というかお札で気になること、それはとても汚い、ということだ(日本人の感覚)。
そしてこれこそが今日の本題なのだが、日本と比べてなぜか異様に落書きがしてあるものに出くわす、という事実だ。
コロナ禍で一気にカードを使う習慣がついてしまい、あまりこちらのお金を現ナマで使うことも少なくなってしまったのだが、以前撮りためていたそういったお札の写真たちを載せてみたいと思う。
通常の日本人の感覚だとお札にメモや落書きをしようという頭にならないと思うし、よしんばメモ代わりとして書いたとしてもうっかり書いたのを忘れて使ってしまいそうだし、本当になんでそれだけ書いてみた?と、そんなお札に出会えば出会うほど疑問が湧きだし、書いた当人ひとりひとりに聞いて回りたいところなのだがそれも叶わないため、このルサンチマン(?)をこのブログに書くことで消化してみようと思った次第だ。
もし理由をご存じの方はぜひ私までご連絡いただきたい。
大らかなブラジルのことだから、そこに山があるから登る的に、そこに紙(お札)とペンがあったから書いただけ、といったところで、理由なんて何もないのかもしれないが。
まずは、数年前に流通し始めたきれいな状態の200レアル札(ブラジルの最高金額札)を。
こちらは、ブラジルではお釣りの用意がちゃんとされていないのもあるのか私はこの時実物を始めて見たので、たぶんあんまり一般には流通していないと思われる。滅多にお目にかかれない2千円札的な珍しさから、銀行でお金をおろしたらピン札でこれが出てきたので思わず写真に撮ってみた。(200レアル=1レアル20円計算で4000円くらい)
落書きされているお札とはどんな感じかというと
こんな感じだ。“買い物”と書いてある。何度もなぞってあることから、電話しながら買い物を頼まれて手遊び代わりになぞりながら話をしていた情景が浮かんでくる。
こちらもなぞり型落書き。マグネシウム?ミリグラム?何か事件に巻き込まれた電話相手が告げた犯人のイニシャルか?
どんなに考えても、前田吟しか心当たりが無い。
犯罪のにおいシリーズ第二弾?だ。怪しい車のナンバープレートの一部か?
626Rでググったらこんなものが出てきた。この人がこれを買う予定だったらいいのにな。
maquinastrabalhando.blogspot.com
ここに来てこれを出すのはもう弱いが、上にチェックマーク、ちょっと離れて下にPと書いてある。なぜそれを書く必要があったのか。
200レアル足りない、と書いてある。
これは100レアル札なので、何かの用で300レアルが必要なのだろうか。お札に書くくらいだから相当困っているのだろうか。そう思うとその文字を見つめるお札の顔もやけに悲しげに見えてくる。
犯罪彷彿シリーズその③ この上のBで始まる単語はBruninho、ブルーノという名前の愛称なので、やはりダイイングメッセージではあるまいか。その下の文字はブラジル人の友人に聞いても読解不能だった。何かの暗号か。
さすがに絵を描いているお札こそ見たことは無いし、文字でびっちり埋め尽くされているものも見たことは無いが、こんな感じでいろんな落書きがしてあるものを見る。
だが、だいたいが数字が書いてあることが多いようだ。
じゃー、ここからは一気に行くよーーー!
ちがうよー2だよー
ちがうよー100だよー
ちがうよー
ちがうよー
文房具屋の試し書きかよ
2枚でどうだ!(©宮尾すすむと日本の社長)
ちがうよー、そこは何か書くための欄じゃないよー
コラコラ、勝手に桁を増やしてはいけませんよ。
ま、これは合ってるからいっか。
とまあ、こんな感じだ。
でもまだまだパンチが弱い。いつかもっとすごい、お札落書きマニア垂涎の“究極の1枚(至高の1枚でも可)“に是非とも出会ってみたい。
そしてかような今の私を形成する“『VOW』ばかり読んで過ごしたあの頃の私の学生時代の夏休み”をどうか成仏させて欲しいのだ。