リオデジャネイロ・ワイルドライフ
さて、リオ・デ・ジャネイロで部屋を探した時のお話シリーズ第2弾である。 第一弾はこちら www.joebrasil.net そんなわけで、もう不動産屋で探すのは諦め、老境に差し掛かった昔気質の刑事のように足で探すことにした。 要は近所をうろつきまわり、そこいら…
私の使っているはてなブログの今週のお題が「引っ越し」だそうで、前回も去年引っ越した時の話を書いたのだが、引っ越し繋がりで思い出したので今日は10年以上前のまだブラジルにそんなに慣れていない頃、リオ・デ・ジャネイロで部屋を探した時の事を聞い…
数年前から、リオの借りている家からいずれ撤退すべきであろうということはいつも頭の中にあった。 だが決して、最近のここらへんの地区が危ないからという理由だけで日和ったわけではないのは一応言っておこう。 怖気づくには遅すぎる。もともと安全とは言…
前回話したように、私は今リオの別宅に来ている。 ここ二年ほどリオのカーニバルには出ていないのだが、せめてチャンピオンパレードくらいは観たいということもあり、カーニバル後はしばらくリオに行く計画をしていた。 ホテルなどの手配を事前にせずとも思…
カーニバルも無事終わり、少しお休みをいただき、現在私はリオの別宅に来ている。 joe.hatenadiary.com ここらでも書いているように、リオの別宅は貧民街からほど近く、その中でも特に私の借りているアパートはクソ貧乏人のみが住めるある意味選ばれし者たち…
今回は私とは直接関係の無い話ではあるが、前回に引き続き、 joe.hatenadiary.com の、さらに後日談としてひとつマクンバにまつわる不思議な話を付け加えさせていただこう。 今年私がリオで出た同じサンバチームにアフリカ人の女性がいる。 彼女は若い頃にブ…
前回ちょっとオカルト?ぽい話を書いてみた。 なので、それつながりで思い出した今日はずっと気がかりだったマクンバ完結編(の前編) joe.hatenadiary.com の続きを書きます。 ~ 前回のあらすじ~ オッス!オラ叙空!! とうとうオラたちの前に史上最強の…
相変わらず元気に泣き暮らしている。 毎日、今日も泣き濡れている最中ではあるが、セバスチャンとの別離による悲しみのあまりに最近は景気の悪い話が続いているので、今回はやっと、ずっと放置してあった、飛行機に乗り遅れる話 飛行機に乗り遅れる《前編》 …
ついに、この日が来てしまった。 朝から張り切って生卵6個をオロナミンCで割ったものを腰に手をあて一気飲みして元気ハツラツ備えていたかというとそういうわけではなく、なんとなくふわっと明日連絡する、とマクンバガール・ヤスミンちゃんに言われていた…
事故った。 私が乗ったコンビ(乗り合いバン)が。 昨日の夜中1時半ごろ、サンバチームの練習の帰りに、 信号の無い交差点で。 左から走ってきた赤い車の横っ腹に突っ込んだ。 私は運転手の右後ろに座っており、多分車内の人の中では進む道を横切ろうとする…
私は、マクンバによって幸福を掴みました! いつもなぜだかツイていなかった私。もういい歳なのに彼氏もおらず、ダンサーという職業なのに膝を壊してしまい、しまいには隣人に騙されお金を盗まれる始末。そんな時に友人に勧められ軽い気持ちで始めたのがこの…
つい最近のとある日、ヤスミンが、 「あなたの膝が痛いのは、マクンバで呪われてしまっているせいよ」 と言い出した。 一体なぜそんなことになるのか。 ひさびさの登場であるリオの友人、ヤスミンちゃんのとの日々である。 いろんな経験をしてきた彼女である…
予想していたとおり、大家サンドラさんからかつての隣人ハム子の香ばしい話が早速私の元へ届けられた。 joe.hatenadiary.com そしてそれを、花粉を運ぶ蜜蜂のように、私が今あなたの街に届けている。 (注)これからここでする話は、たった今サンドラさんか…
昨日、隣のハム子(仮名)夫妻がとうとうアパートから出て行った。 このブログを読んでくれている全国の女子高校生の諸君には一大事件であると思う。 緊急速報だ。 速報1位 ハム子、布団捨て母の家にお泊り などというふうに、 もしかするとはてなブログな…
ちょっと前の話になるが、スウェーリョがアパートから姿を消した。 スウェーリョとは、このブログを隅から隅まで読んでいる奇特な方でも思い出すのが難しいと思われるので解説すると、私の借りているリオの、超高級セレブマンション、とはほぼ対極に位置づけ…
しょっぱなから剣呑な題名で申し訳ない。 寒い日が続き、オリンピックの閉会式の疲れなどもあって洗濯物が溜まってしまっていたので、奥の手で大家サンドラさんの洗濯機をお借りする計画を目論んだ。 天気の良い日ならまだ良いのだが、洗濯物がたくさんある…
つい最近こんな記事を書いたばかりであるというのに、 joe.hatenadiary.com 実はリオ・デ・ジャネイロの自宅であるものを盗まれてしまっていた。 前回のカレーな日常でも少し触れたが、ある日洗濯物を取り込もうとすると、 干していたブラジャーだけが無くな…
リオ・デ・ジャネイロ五輪真っ只中、サンバダンサーの友達の住むリオのセウ・アズー(青い空)というファベーラ(貧民街)での、そのさらに友達の誕生日パーティーになぜか私も招待された。 その後にそのファベーラでのパゴージのライブ(サンバの生バンドの…
このブログは始めたばかりで読者などいやしないのだが、読んでくれた友人に『写真が少なすぎる』という指摘を受けた。 そのことも考慮して今回は昨日遭遇したやや珍しい体験を写真とともにご紹介したいと思う。 雨が降り始めた。 ちょうどおなかも減っている…
ある日ヤスミンちゃんが例の彼氏を紹介すると言ってきた。 彼がバンジード(ギャング)を仕切るためにバイリ(ここでは貧民街の山の上で開催されるファンキという音楽のフェスタ)にいるので遊びに行こうと言うのだ。 joe.hatenadiary.com 今で言う黒い交際…
以前リオの家の近所にヤスミンちゃんというお友達が住んでおり、 いつも家に入りびたり良く遊びに連れて行ってもらっていた。 その頃の彼女はまだ若く独身で元気だったので、アッチのほうもなかなかお盛ん(昭和的表現)であった。 彼女は20代ながらも結婚…
貧乏人の住むアパートにはお金の無い、したがって、身もふたもない言い方をすれば、学も無く教育もきちんとされていない、よって常識が通じない人も多くいることとなる。 隣人夫婦の妻の家族は近所に住んでいるので情報が入ってくるのだが、男兄弟は全員犯罪…
この間はさらっと流したところだが、 サンドラさんは元娼婦だ。 彼女はそのことを隠さない。 家を借りて早い段階で自分からそのことを語ってくれた。 そして徐々に彼女からいろんな話を聞いた。 家がとてつもなく貧乏だったこと。 貧民街のその中でもさらに…
サンドラさんは私のリオのアパートの大家さんである。 あらかじめ言っておくが、このシリーズはとても長く語ることになるので飲み物等を取って来てから落ち着いて読むのがベストであろう。 歳は確か55歳くらい。(2016年現在) サンドラさんと言えば、…