ブラジル・日本人サンバダンサーの華麗な日常

ブラジルに住む日本人サンバダンサーの全く華麗ではない日々

ブラジルに住む私が日本の方へ知っておいていただきたいブラジルコロナ対策に関する誤解

ブラジルではコロナ感染が爆発し今やとても酷いことになってしまっている。

感染による死者が2万6000人を超えてしまった(5月28日現在)

ブラジルに住んでいる私を心配し、ご連絡くださった数少ない方々、どうもありがとう。

そして全然心配していなかった方々は、もう少しだけ、私に愛をくれたらいいと思う。

 

12年ブラジルに住んでいる私が、日本語のブラジルコロナについての報道記事、そのコメントなどを見て、かなりの方が誤解していると感じる部分について、簡潔にお伝えしたい。

 

ブラジル政府すべてが一体となり経済を回すことを優先し、コロナ感染に関して何も対策を取らず放ったらかしにしている

というのは、大誤解である、ということ。

スウェーデンのような政策が国をあげて行われているように誤解されている方が非常に多いのだが、それは間違いである。(期せずして結果的に集団免疫をいち早くつける国になる可能性が今や高いとしても)

確かに報道されているようにブラジルの大統領が経済活動を回すのを優先することを表明しアピールを続け、コロナをただの風邪だと言ってのけ、いろいろおかしな行動をとっている(少なくとも私にとっては)ことは、事実である。

 

だが、こちらの政治は日本とは異なり、州ごとに法による政策がなされるため、ほとんどの州ではボウソナーロ大統領の意向に反した対策をとっており、ボウソナーロ派の州知事がいる場所以外は、日本の緊急事態宣言が出たときよりもっと厳しい規制がなされている。

私の住んでいるサンパウロも3月24日から緊急事態制限が出ていた(6月初めから徐々に緩和することが発表はされたが、、、このひどい状況下、国民の過半数は反対しているというのに)。

そして、繰り返しになるが、その非常事態宣言による規制は日本よりもずっと厳しいものだ。

私も2か月以上、食料品の買い物や薬局などを除いて外出はしていないし、周りの友人たちに聞いても、皆厳守しているという。友達に直接会って集まるなんて、もっての他だ。

 

では、なぜブラジルでこんなに感染者が増えたのかといえば、シンプルすぎる考察ではあるが、

①コロナ感染対策を取らない・守らない人、軽く考えて外出する人々がかなりの数存在するということ。

②ファベーラ(貧民街)がたくさんあること、貧困層がたくさんいること。

集約すると、これが主な原因ではないかと思われる。

 

ファベーラに住む友人に状況を聞けば、

自分は食料品の買い物以外で家から出ることはないけれど、周りの人たちはパーティーだライブだなんだと言っては出かけているし、店もいつもどうりに全部開いている。毎日知り合いが何人も死んでしまったという情報が入ってくるのが、残念ながらここの現実なんだよ。

と言う。

 

私の住むサンパウロ、少なくとも私の住む家の近所では、ショッピングセンター、スポーツジム、クラブ(踊るやつ)などは緊急事態宣言が出る前に真っ先に 営業休業されたし、非常事態宣言が出た後はスーパー等の食品を扱うお店と薬局、銀行、ガソリンスタンドや交通関係以外の、特に生活に急を要さないお店や工場は全部閉められていて、もしお客さんと対面で商売しているのが見つかったら罰金が課される。すべてのレストランやバーも店内での飲食は禁止されており、デリバリーかお持ち帰りのみ、大きな公園までも中に入れないよう閉鎖されている。

 

 

 

詳しい話は、また次回に書ければ、と思う。

いつものようにふざけたような記事はさすがにこの時期誤解されてしまうかとも思うので、状況を見ながらおもしろ報告とかも今後していきたいとは思っている。

 

 

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