なにかいろいろなことを書く予告をした途中なのですが、実は先週アマゾンに行き、念願のボイブンバ祭りを観覧してきたので、取り急ぎその写真を調子に乗ってアップします。
もうかれこれ15年くらい前に浅草サンバカーニバルで私の所属チームのテーマがアマゾンだった年があり、ボイブンバというブラジルはアマゾン独自の踊りのグループの一員として参加させてもらった縁で1年間くらい、踊るセンスの塊と呼ばれる全身ばねばねボンバーガール(後半適当)、現沖縄 ✖重罪、〇在住の看護師であるとりちゃんのボイブンバレッスンに通わせてもらっていたこともあり、いつかは行きたいとずっと思っていた場所であった。
アマゾンはマナウスに駐在妻となった愛する友人が、泊りにおいでよ、と言ってくれたので、ついに長年の夢が叶えられたのでありました。
心優しい友人とポルトガル語が超堪能で親切なその旦那様のおかげでアマゾンにて今回ばかりは素敵な日々を過ごせたのです。
いつも私がブラジルで辛酸をなめてばかりいると思ったら大間違いですよ。
ですが、もちろん今回もまた飛行機に乗り遅れ、乗り遅れたと思ったら実は予約されておらず、早朝からごねては泣き叫び、だがしかしどうにもならず、予約した倍以上の値段で次の便を予約し直し、予約し直した8時間後に空港に向かうもバスを乗り過ごしまた搭乗時間に間に合わず、200レアルの罰金を払ってなんとか次の飛行機に飛び乗り、やっとの思いで無事にマナウスの空港に着いたものの、さらに予約されたはずであったボイブンバ祭りの開催されるパリンチンス行きの飛行機もなぜか取れておらず、空港にある予約していた旅行会社を訪ねてまたひと悶着あり、諦めてネットで取ろうとしたらカードが通らず友人の旦那様のカードで買ってもらった(後日返金)ことは君と私、二人だけの秘密だ。
これにはまたいろいろ事情があるのだが、もうみなさんもそして何より自分がこういうことに飽き飽きしているので、これ以上深くは語るまい。
いつも飛行機に乗り遅れている人、というイメージがついてしまっているはずで、焼け石に水と思うがこれはレアケースであることは一応記しておきたい。
それでは気を取り直して、私の人生で数少ない素敵な日々の写真を披露させていただきたいと思う。
お船でアマゾン川(正確に言えばネグロ川)クルージング。太ももが眩しかろう。
さりげなく尻を撫でる猿。
まるで海のような美しいアマゾン川
ブンバ・メウ・ボイ観覧
私は青チーム(カプリショーゾ)側で観覧。(赤青の2チームで優勝を競うため、必ずどちらかを選ばなければならないのです)
青チームのTシャツを買っておらず、こういうときに限っていっつもそうなのだが、たまたま何も考えず白地に赤い模様(敵チームカラー)の上下つなぎの服を着ていた。
周りのみなさん青いものを着用しており、よしんば敵チームカラーを身に着けている者は見渡す限り私だけなのに気が付きどうにもいたたまれなくなって(チームごとに応援する人たちはほとんどが赤か青の服を着るのが暗黙の掟なので)Tシャツを買おうとするがひとりで入場するための列に並んでいるので買いにいけない。
青い人波の中で自分だけがちょっと赤い。
苦肉の策で友達の子供のためにお土産で買ってあった1歳児用のTシャツを胸にぶら下げてさりげない仲間感を醸し出し急場をしのぐ。
館内で売っていたバナナチップは、甘いのかと思い込んで買ったのに、ほんのりしょっぱくケチャップ付き。(砂糖まぶしたバージョンものちに発見)
とうとう私はここにやってきたんだなあ、
とじんわり感動してしまう。実はちょぴっとだけ泣いたりしながら観ていた。
最後は疲れ果てていたのとたっぷりの待ち時間にビールをたくさん飲んだので半分寝ていたとはいえども。
無料の観客席は応援もいろんな趣向を凝らして盛り上がる。
応援する側が演じているときは観客席にも明かりが灯る。赤青合戦なので、コカ・コーラの看板すら青く演出しているのが素敵だ。
隣の席の人が興奮して踊りまくり、このポニーテールで何度も横っ面を叩かれてとても邪魔だったので気になってあまり観覧に集中できず。
今回優勝したガランチード。敵側の番になると味方チームの人がいっぱい帰るので実は敵チーム側のほうが座ってゆっくり観られることが判明。
私はダフ屋で椅子席を買った。
1日だけの観覧なのでだいぶ安く購入でき、100レアル。
ダフ屋のおじさんと本物かを確かめるため一緒にオフィシャルの入り口のスタッフの人にこれで本当に入れるのか確認しに行く。
大丈夫だと保証してくれたのでダフ屋に付き添われこっちに行けと言われた長蛇の列の最後尾につく。ここは無料の観覧席の列ではないかと何度も確かめるも、ここでよい、みんなチケットを持っているのだ、とダフ屋のおじさんに言われ、一時間ほど並ぶ。
歓声が響いているので始まっているのだとすごく焦っていたのに、
いざ入り口にたどり着くと、ここは無料の席の列だよ、と入場口スタッフにあざ笑われた。
確認したときに入り口でここに並べと言ってきたやつを見つけ、あんなに確認したのにと思うと悔しくて仕方がなく、
『あいつ!あいつがここに並べって言った~~~~!』
と半泣きの大声で指をさし告発すると、にこにこ笑いながら、いや~勘違いだよ~、と椅子席の正規の観覧者入り口まで送ってくれた。
友人が、アマゾンの人は人はいいのだけどのろまだから、、、と冷静に言っていたことを思い出す。
ダッフンダのおじさんも間違えたスタッフも笑ったスタッフたちもただただ何も把握していないだけで悪気は全くないようなので許してやった。
観覧からの帰りは、今回いろいろ散財してしまったのと、ふとアマゾンの風を感じようと思い立ち、通常のタクシーより割安であったバイクタクシーで空港まで行く。
途中街頭も人気もない道で減速されたので、ああもうここで盗まれ犯され殺されて埋められるに違いないとブラジルに住んでから500回目くらいに思ったがそれは杞憂であり、今回も一応大丈夫だった。
脇腹に持ち手がついているところがしびれる。
左上から、ワニの甘辛煮、焼きワニ、ただのオニオンフライ
左下から亀そぼろ、亀そぼろ煮、亀の血煮込み。
ワニの鍋焼き、と書いてある。
アマゾン川を遠くに捉えることができるゴージャスな友人のマンションのベランダから。ホテルのようなリッチな一室を私のために用意してくれた(自慢。)
どうだ。かわいかろう。
お土産に買った青い赤子用ブンバTシャツ。しばしお借りした、例の一歳児用のTシャツだ。事情を話す前に着せられていたので、私の汗と涙のしみついたブツであることをためらいながら告白。やつはまだなにもわからないので、あまりなじみのない女の汁シャツを無邪気に身にまとっていて不憫に思う。
残念ながら青チームは負けてしまったので、
これを着せて町をあるいたらこの子が敵チームの暴漢に襲われて殺されはしないかと友人に余計な心配をかけてしまった。
サッカーチームのノリとは違うので大丈夫だと請け負い、この心配も杞憂に終わった。
ブラジルではいろいろな危険があって何かと心配だ。
みんなこうして無事生きていてよかった。
前半いろいろあったが感慨深いよい旅だった。
ブンバを教えてくれたとりちゃんよ、心配性の友人のご一家よ、
なんかみんな、ありがとう。